日記(?)-

4月28日(日) -日目 --:--〜

作業が強烈で疲れて遅れました。

お待たせ致しました…。


昨日のユニバからの帰りが4時前だったのでアレだが…今日は起きたら11時だった。
当初R25のスリッパークラッチとアルト含めオイル交換をしようと思っていたがどう考えても無理なので、とりあえずR25のスリッパークラッチだけやる事にした。

 

と言う訳でまずはカウルを外して、クーラントのドレンを緩めてクーラントを抜いた。
あらかたクーラントが抜けたらいよいよクラッチのカバーを外す。
先にラジエターとウォーターポンプを繋ぐホースを外して、何となく対角でボルトを緩めて外すといよいよクラッチとご対面である。f:id:turitendc:20240430055909j:image純正クラッチFCC製のようである。

次はクラッチスプリングのボルトを大体均一に緩めてスプリングを外す。
そうすればプレッシャープレートが外れるので、クラッチプレートとフリクションプレートもゴソッと外す。
これでようやくクラッチのセンターハブを外す準備が整った。f:id:turitendc:20240430055941j:image回り止めのワッシャーを叩いて伸ばして、ユニバーサルホルダーを掛けてスピンナハンドルで緩めようとしたが、力も入れにくいので無理と思い大人しくインパクトを使うと案外あっさり緩められた。インパクト様々である。

 

さて、ここからが本題でクラッチのインナーをSUTERのスリッパークラッチキットに入れ替える。
入れ替えるのだがスプラインに嵌めると何故かスムーズに奥まで入らず、バスケットが軸方向にガタガタ動く状態だった。
「年式的に適合していないのか…」とか「純正部品のパーツNoは一緒なのに…」とかいろいろと考えて、パーツリストと睨めっこをしたり、あーでもないこーでもないとしたが、最終的にセンターのナットを試しに締めてみる事になり、締めてみるとグリグリと入っていって良さげな感じになったので取り敢えずこれで良しとしておいた。

ただこれは心配なので代理店にメールを送った。まぁゴールデンウィーク休み中なので返事は休み明けだが…。

 

そして問題なのはセンターのナットの本締めである。
締め付けトルクは100N・m。どれくらいの力かと言うとかなり強めである。
ガチガチに安定している場所を締めるのなら良いのだが、クラッチのボスに工具を掛けて片手で押さえながらもう片手でトルクレンチでセンターナットを締めるのでかなり安定していない。
それで締めたのだが、一度ボスに掛けた工具が外れて少し傷が入ってしまった…。まぁ別に問題は無いが気分は良いものでは無い。
取り敢えず次に同じような作業をするときは専用の工具を作って作業しようと思う。

 

何とかしてセンターナットを締め付けたあとはフリクションプレートとクラッチプレートを交互にエンジンオイルに浸してから組んでいった。
これは別に難しい事は無い。

 

あとはプレッシャープレートのボルトを締めていくが、このボルトの出具合がスリッパークラッチの効き具合に直結する重要な要素で、ボルトの奥の壁とボルトの先端の隙間が1〜1.2mmが推奨値なので、それに合わせるようにシムを入れて調整する。
ちなみに今回はボルトだけだと0.6mmだったので、0.5mmのシムを1枚入れておいた。

これでクラッチの取り付けと調整は全て終了である。


あとはクラッチカバーを戻してクーラントを入れて、クラッチワイヤーやカウルその他諸々を元に戻して完成である。
流石にカウルなどを戻す前にクラッチが切れるか、繋げて滑らないかなどはアイドリングの回転数で見たが、取り敢えず大丈夫そうだった。

 

その後は片付けて少し休憩してから試走がてら買い物に行った。
気になるスリッパークラッチの効果だが、街乗り領域でもクラッチを雑めでポンポンとシフトダウンしても繋がりが穏やかと言うか、前よりもショックが無くなっているのを感じた。
あとはスピードを出してクラッチを切り回転数が落ちてからポンと繋げると、以前は「バコン」と繋がっていたのだが、スリッパークラッチだと「ギュイーーン」とある程度半クラッチの状態でショックが逃げて繋がるようになった。

まぁ言ってしまえば無駄パーツだが…だが有るなら有るでかなり走りやすくなる。そんなパーツだと思った。

 

あとはメンテナンスである。
スリッパークラッチ機械的半クラッチにしているものなのでクラッチはやはり減りやすくなる。
どれくらい走ってフリクションプレートが交換になるか、ギャップの再調整がどれくらいの頻度で必要かは今後使って行く上での気になる点ではある。
ただ今回外した純正クラッチで使っていたフリクションプレートとクラッチプレートを見ていると、全くと言って良いほど減っていなかったので、そこそこ長い間は気にしなくても良いのかもしれない。

 

さて、その後は外した純正クラッチの部品を掃除して仕舞った。
パーツクリーナーで掃除して、ジッパー付きの袋に乾燥剤と一緒に入れておいた。
これでやっと作業的に重いスリッパークラッチの取り付けが完了した。多少の疑問点もあるが、それは問い合わせして返事次第である。


あとは今回はGoProで動画を撮っていたので写真を撮っていない部分はまた後日上げようと思う。

 

まとめ
スリッパークラッチ取り付け。クーラント抜く。クラッチカバー開ける。純正クラッチ外す。センターナット固い。インパクト。クラッチインナー組む。工具外れる。締め付け高トルク。ギャップ調整。カバー戻す。クーラント入れる。カウル戻す。試走良い感じ。メンテナンスサイクル。

 

今日の一言
スリッパークラッチ